飲食業界は「基本的には勝てないビジネス」である。
外食産業はトップ10企業の売り上げを合計しても2.2兆円、全体の10%程度のシェアしかあります。独占的な企業がないということは外食という産業は毎年数多くのプレイヤーが新規参入し、競争に敗れては退出しているレッドオーシャンであると示している。
不利な点
・外食は箱ビジネス
立地に左右され、簡単に動くことができません。これも飲食店業界の戦いを厳しくしている。
・人手不足
人口減少社会に突入し、今や全業種において人材確保が難しくなっている。低賃金、重労働など言われブラックな印象が強い飲食業界。
・ムリ、ムダ、ムラ
仕入れ、原価管理、製造、工程管理、販売、労務管理が深く関わる。その全てでムリ、ムダ、ムラを極限まで減らす努力が欠かせない。
まとめ
日本の飲食業は経営学の専門書に載っているフレームワークを全て詰め込んで、よくやく勝負の土俵に上がれるような極めて成功が困難なビジネスです。
引用元
三戸政和『サラリーマンは300万円で小さな会社』講談社+α新書 2018年