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書籍『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』 感想

 

概要

大阪府知事大阪市長に就任し4万8千人の組織を動かした筆者。

年上の部下や並いる反対派をいかにして説得、掌握しどう大阪の改革をしたのか。

本書ではマネジメントの要諦仕事術を自身の経験や例を挙げつつ、具体的に詳説している。

 

意見を徹底的に聞くことで結果的に組織が回る

改革は市役所がこれまでやってきたことを否定したり、方向転換したりするのものが多かったので、市役所職員にとって賛同できないものが多かったと思う。

そういう時には、職員の反対意見を徹底的に聞くことにした。とにかくどんな意見も門前払いをせずに、話を聞いて、徹底的に議論し、最後決定しました。

そして組織が回ったのは決まったことには従うということを幹部以下の職員たちがきちんと守ってくれたからです。

反対意見は徹底的に聞く。しかし最後は決定に従ってもらうという基本的なところは、一般的な組織マネジメントにおいても参考になるのではないか。

 

実行力のある人事

組織にいる人は、情実人事というものを一番嫌がります。情だけで人事を決めていたら、組織は動かなくなります。人間関係や好き嫌いでチーム内の人事を決めていくと、そうした姿勢は必ず部下や組織に伝わりますし、本当に実行力のある組織は作れない。

組織内の人間関係は、甘い友人関係とは異なり、仕事をやり遂げる人間関係。これが実行するための人事の鉄則です。

リーダーの仕事

現場の仕事とリーダーの仕事を明確に分けて、リーダーは現場のできないこと、現場がやらないことをやるものだ。リーダーは決断、判断、決定が主な仕事、現場のオペレーションが主な仕事と認識しておくことが重要である。

 

リーダーの勉強の仕方

リーダーの勉強の仕方は、専門家の勉強の仕方とは違います。

問題点を採るために、たくさんの本を読み漁る。

とは言え、もちろんリーダーは評論家や博識家になるわけではありません。ですから、本を1ページ目から読む必要はありません。むしろ1ページ目から読み始める方が、リーダーとしては不適格だと思います。

現場の人たちで解決するのがリーダーの重要な仕事の一つですから、何が問題かを探り出す目的で、該当箇所を読んでいます。

 

問題解決への道

トップが何らかの判断、決断を下さないと、問題はそこでフリーズして動かなくなります。絶対的に正しい解が分からなくても判断、決断を下す、という覚悟を持つ。問題解決への道につながります。

 

部下ができないこと

リーダーの仕事は部下ができないことを実行すること。

部下ができないことと言っても、ちまちましたことでは、組織にインパクトを与えることはできません。君主論において統治者は最初に衝撃的な大事業を行うべきという意味を語っている。

また、それがリーダーと部下の信頼関係の土台になる。

 

優れたビジョン

優れたリーダー・トップの方針というものは、簡潔で具体的でそれがあるからこそ組織が動くことができるというものです。

アメリカ大統領が20枚の紙に細かいことを書いてムニューシン長官に渡していたら、おそらく財務省の現場は手足を縛られてフリーズしてしまったでしょう。

 

比較優位の思考

新しい案と現状、ないしは複数案のメリット・デメリットを比較し、優位な方よりマシな方を選択すべきです。

このように比較優位の思考ができないと、新しいことについて問題点ばかりを指摘する評論家やコメンテーターに陥ってしまいます。

 

相手の視点で想像

上司やトップに案をあげる時には、相手の視界を想像してみることです。

しかし、トップの視界を持つことが大事とは言ってもトップの経験がない部長や課長はどうしたらいいのか。

これはもう想像力を働かせるしかない。

仕事というのはいかに想像力を働かせられるかが、出来不出来を決めます。

 

最後に

物事を実現するには、まず大きな方針、ビジョンを立てることです。そしてこれを具体化し実行するプランを作ります。そのためには組織体制を整えなければなりません。具体的な実行プランを作成したら、今度はそのプランにも基づいて実行していくことになりますが、その時にも実行するための組織体制を整える必要があります。

案、プランと組織体制は常にワンセットです。 

 

引用元

『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』橋下徹 PHP研究所