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『すばらしき国、ニッポン』 感想

 

概要

本書では、海外の人々が日本をどう見ているかという諸外国からの視点を主要な軸の一つとして据えている。外国人からの複眼的な目線を通じて、日本ならびに日本人の特徴を描く。

 

パスポート

2020年1月、イギリスのコンサルティング会社であるヘンリー・アンド・パートナーズが世界パスポート・ランキングを発表した。これはビザなし、あるいはアライバルビザ(到着ビザ)で訪問できる国や地域の数を計算してつくられた総合的なランキングである。

この調査において日本は第一位を獲得、実に3年連続の首位という結果になった。

世界的に見るとビザなし渡航は、決して当たり前のことではない。

 

万葉集

万葉集奈良時代末期に成立したとされる和歌集である。全20巻、約4500首が収集されているが、その特徴は天皇や皇族から防人、農民の詠んだ歌まで同じ書の中に平等に収録されている。このように構成された書は、他の国にはほとんど見られない。 

 

柔道

空手や柔道といった日本の武道は、すでに世界的な存在となっている。中でも柔道の人気は世界中に広く定着している。日本の柔道人口は15万人ほどだが、フランスでは実に60万人にも達している。フランスでは日本柔道の父こと嘉納治五郎(かのうじごろう)が提唱した精神を基礎として、礼儀、勇気、友情、誠意、名誉、謙虚、自制、尊敬の要素が重要視されている。

 

武士道

武士道という言葉が指し示す概念は広範囲に及ぶが、概して日本の封建社会において、武士階級が有した論理や道徳などの思想体系といった意味を表している。その源流は鎌倉時代にまで遡り、とりわけ江戸時代には朱子学を中心とする儒教の影響を受けた結果、概念論として独自の理念が発展した。そんな武士道を海外に知らしめたのは、新戸部稲造である。新戸部は1899年、アメリカで『BUSHIDO-The Soul of Japan』を英文で出版した。

同書はアメリカの出版後、英語圏以外の国や地域でも翻訳され、世界的なベストセラーになった。

 

カンボジア

カンボジアの現500リエル紙幣の裏面には、きずな橋とつばめ橋と呼ばれる二つの橋と共に日の丸が描かれている。二つの橋は、いずれも日本のODAの無償協力によってメコン川に架けられた橋である。

 

エルトゥールル号事件

明治23年オスマン帝国から大使節団が日本を訪れた。彼らが乗っていた木造の軍艦は、エルトゥールル号と呼ばれる。

6月7日、船は横浜港に入港。一行はその滞在中、両国の親善のために尽くした。一行は9月15日、横浜港から祖国への帰途に着いた。しかし翌日の夜半(やはん)、洋上の彼らを大型の台風を襲った。結局エルトゥールル号紀伊大島の樫野埼(かしのざき)東方の海上で沈没した。

このような事態に対して、すぐに動いたのが近隣の大島村の住民である。生存者を学校などに収容した。

後日、日本側は軍艦金剛と比叡を使って、生存者たちをトルコまで送り届けた。これがエルトゥールル号事件である。

 

樋口季一郎

終戦後、ソ連軍が千島列島に侵攻を開始したが、その当時、第五方面軍司令官だった樋口季一郎は、同列島北東端に位置する占守島しむしゅとう)の守備隊に対して、自衛戦争として徹底抗戦を命じた。樋口からの命令を受けた占守島は、多くの犠牲者を出しながらもソ連軍の侵攻を食い止めた。

この占守島の戦いがなければ、北海道はソ連によって分断統治されていた可能性が高い。スターリンは釧路と留萌(るもい)を結んだ北海道の北半分を占領する考えを持っていた。

戦後日本の国のかたちを決めた重要な戦闘である。

 

リチウム電池

2019年10月、ノーベル化学賞旭化成名誉フェローの吉野彰氏が選ばれた。吉野氏の受賞理由は、リチウムイオン電池の開発に成功したことである。この画期的な発明により、小型かつ軽量で高出力の蓄電池が実現した。

現在、リチウム電池は世界で年間10億個以上が生産されているが、その基本特許を持っているのが旭化成である。

 

下記書籍参照