スーパースターブログ

ひたすら興味のあることだけを書いていく雑記ブログ。

『「超」英語独学法』 感想

 

概要

多くの日本人が陥っている間違いは何かを指摘し、それに代わる英語勉強の方法を提案する。

筆者自身の経験を振り返り、どこに集中して、どこで手を抜いたら良いかという判断を軸に、英語の勉強の具体的な方法論を考えていくことにしたい。

 

一日一つ、新しい知識を得る

勉強は、今日からすぐに始めよう。とにかく始めるのだ。

そのために、一日一つ、新しい言葉の意味を調べることにしたらどうだろうか。テレビやラジオで見たり聞いたりした英語で知らないものがあったら、調べるのだ。

 

英語を12種類に分類する

英語の訓練は、まず聞く、読む、話す、書くに区別することができる。さらに専門、正式、非正式の区別がある。すると、全部で12種類の英語があることになる。

 

英語を勉強する目的

英語を勉強する目的について、次のように区別することができる。

①試験

②勉強や仕事

③サバイバル

④日常生活

⑤趣味

各々で必要とされる英語は、全く違う。それらに応じた対処法と勉強法を考える必要がある。

 

8割原則

仕事を進めることであって、英語は道具に過ぎない。そうであれば、ほとんどの場合にこれさえできれば大丈夫という水準を目指すべきである。筆者は、これを8割原則と呼んでいる。

ある仕事を完璧に仕上げるのを10割とすれば、8割までは中断せずにやるが、そこまでいったら、別の緊急な仕事に移る。そして、時間に余裕ができれば、元の仕事に戻って、10割まで仕上げるのである。

これが正しいのは、限界効用逓減の法則があるからである。

 

ゆっくり話してくださいと言えない

ネイティブスピーカーの英語を日本人が速いと感じるのには、理由がある。それは、英語を単語に分けて聞こうとしているからである。速く話されると単語が連続してしまって分けて聞くことができない。

これは、日本語と英語という言語の違いである。日本語の場合は、かなり速く話していても、一つひとつの単語を分別することができる。

日常会話では、言葉が連続して聞こえることがよくある。これは、速さの問題というよりも、英語という言葉の特徴だと考えた方がよい。

 

独学

社会人の勉強は、学校でなく独学が基本である。

勉強する方法について、多くの人が固定観念に囚われている。その最大のものが、学校に行かなければ、勉強はできないとの思い込みである。

独学は、学校の代替物ではない。費用を節約するためにするものでもない。自分に合わせた勉強をするには、独学によらざるを得ないのである。

 

モチベーション

英語の勉強について多くの人が陥っているもう一つの間違いは、目的意識がはっきりしない、あるいは、モチベーションが漠然としていることである。

目的意識が弱いと、途中でいやになってしまう。強いインセンティブや強いモチベーションがないと、長続きしない。

長い期間かけて英語を勉強するためには、明確な目的がどうしても必要である。

インセンティブは、何でもよい。

 

専門用語が不可欠

専門家同士のコミュニケーションで重要なのは、その分野のテクニカルターム(専門用語)である。

専門分野のテクニカルタームは、その分野の専門家でないと分からない。国際会議の場合、専門家同士だと通訳が入らないが、大きな会議だと同時通訳が入る。そこでは、事前に必ず打ち合わせをして、どのような言葉が使われるかをチェックする。

 

敵味方理論

外国語に限らず、勉強一般について言えることだが、継続が必要である。外国語については、特に継続が必要である。

これについて重要なのは、英語は味方だと考えることである。敵味方理論と呼んで、筆者が長年信奉している考えである。

 

好奇心

モチベーションは重要なものだが、それだけでは勉強は苦痛になってしまう。

実は、勉強の最も強いモチベーションは、好奇心である。面白いから勉強するのだ。知識が増えれば好奇心は増す。

最も重要なのは、面白いから続けるということである。

 

分解法

英語の文章を単語に分解し、個々の単語を文法を用いて組み合わせ、翻訳することによって文章の意味を解釈するという方法である。

筆者はこの方法を分解法と呼んでいる。これが最大の原因である。こうした方法をとるために、英語を習得できないのである。

 

翻訳してはいけない

英語は英語のままで直接に理解する必要がある。日本語とのつながりを一切断ち英語脳で考えることが必要である。

日本の英語教育は、教科書の英語を日本語に直すという方法が中心だったため、無意識に翻訳しなければということになる。

日本語は、文章の個々の単語に分けられる。しかし、英語はこれとは違う構造の言語である。

 

丸暗記

ある程度まとまった文章を丸暗記することである。

20回程度を目安として、繰り返し声に出して読むだけでよい。文章を丸暗記していれば、個々の単語の意味を苦労して覚えなくても、文脈に位置づけで、自然に覚えられる。前置詞の使い方なども、自然に習得できる。

実は最も効率的な記憶法である。人間の記憶は、関連のない単語を孤立して覚えられるようにできていない。意味のある、一定の長さの文章を覚えるようにできているのである。

 

引き出し方

人間は極めて多くのことを記憶できる。問題は、それらの大部分が検索できなくなることにある。つまり、蓄えてはいるけれども、引き出せなくなる。

したがって、重要なのは、対象に至る道筋をつけることである。まとまった文章なら、一旦きっかけを見つかると、それを手がかりに、芋づる式に記憶が出てくる。

 

聞く練習

英語に関して多くの日本人が陥っている誤りは、英語を流暢に話せるようになりたいと考えていることである。しかし、正確に聞けることの方が遥かに重要なのである。

聞ければ話せる、つまり正確に聞けるようになれば、話すことはほぼ自動的にできることである。

 

勉強する

外国語を支障なく使えるようになるための勉強時間は、4000時間程度だと言われている。

学校でどのくらい勉強したかは人によって違うが、自習や復習時間を入れると、大体2000時間から3000時間程度であろう。すると、あと1000時間、ないし2000時間程度勉強する必要がある。

 

教材

政治家の演説がある。演説が教材として適している理由は、いくつかある。

第一に、リズムがはっきりしていることである。

第二の理由は、それほど速度が速くないことだ。

第三の理由は、文章の格調が高いことである。

演説は実用英語の聞き取り訓練を始めるには適切な教材である。しかし、いくつかの問題がある。

第一に、演説の話し方は少し遅い。

第二に、演説だけでは、語彙が偏る危険がある。そのためニュースを聞くのがよい。

ニュースそのものよりニュース解説を聞くのがよい。あるテーマについて深くつっこんだ話をしているので、興味を持って聞くことができる。

 

テレビ放送

強くお勧めしたいのは、インターネットでアメリカのテレビを見ることだ。インターネットなら、見たいニュースを直ちに選択できる。

 

読み書きが簡単という誤解

口頭では、言葉の間違いを恐れずに話す勇気が必要である。しかし、文章では、全く事情が異なる。言語として正確でないと、発信者の全般的な能力を疑われる。

 

オンライン新聞の活用

英語を書くための一つの勉強法は、新聞の英語版の活用である。日本の主要紙は、英語版を発行している。だから、日本語版と対照すれば、英作文の勉強に使える。

 

添削サービス

できれば、自分がよく使うタイプの文章について定型的、標準的な表現を学ぶのがよい。

そのためには、家庭教師に添削してもらうとよい。オンラインにそうしたサービスがたくさんある。

外国語の文章は、特定のパタンのものに限定されることが多い。ビジネスパーソンなら取引相手との交渉の手紙であるし、学者なら論文である。このどれであるかで、文章のスタイルも、語彙も、かなり違う。だから、自分が必要とするタイプの文書について、定型的なパタンを習得すればよい。

辞書や文法書をいくら参照しても、答えが得られない問題がある。これは家庭教師などに直してもらうのが最も確実である。

 

下記書籍参照