小麦の値上がりに関するニュース
価格値上がり状況
まず価格がどのように上がったのかを見てみる。
山崎製パン株式会社は、2022年1月1日出荷分から、一部の食パン、菓子パンの価格が上がる。
・食パン 平均9.0%
・菓子パン 平均6.8%
フジパン株式会社は、2022年1月1日納品分から、一部製品の価格が上がる。
・食パン 平均9.0%
・バターロールなどの食卓 平均8.0%
・菓子パン・惣菜パン 平均6.8%
報道ベース
輸入小麦の4月からの政府売り渡し価格が、昨年10月と比べ17.3%引き上げられる。昨年10月にも19.0%引き上げられており、1年で4割近く引き上げられる計算である。
農林水産省は9日、輸入小麦を2022年4月〜9月に民間へ売り渡す価格について、主要5銘柄の平均で1トン当たり7万2530円にすると発表した。21年10月〜22年3月より17.3%引き上げ、金額は過去2番目の高さとなる。
上記のように報道されている。
小麦の価格
そもそも小麦の価格を政府がどうして発表するのか。
日本で消費される小麦粉の約9割は外国産の小麦である。輸入小麦は日本政府が買付、国内の製粉会社に売り渡している。
製粉会社に渡った小麦は小麦粉に加工され、食品メーカーにいく。その後、食品メーカーで製造された製品は小売業者を通じて、お客様に届く。
ちなみに、日本で輸入小麦の政府売り渡し価格は4月、10月の年2回改定されている。
輸入
どこから輸入しているのか。
アメリカが49.8%、カナダが33.4%、オーストラリア16.8%でこの3カ国がほとんど占めている。
気候条件
パンやスパゲッティー用の小麦は、日本では気候の条件では作ることが難しいため、外国から輸入に頼っている。